股関節が硬くて「腰痛」に

 股関節が硬くて「腰痛」に

~「かがむ」と「しゃがむ」の違い、ハムストリングスのストレッチにヒント 


股関節が硬いと腰痛になりやすい  

最近の論文から、「股関節が硬い人は、その分、腰椎を動かして代償する傾向がある」ことが明らかになった。  

この研究では、椅子に座った状態で、腰を動かさないようにしてもらいながら、足を上にあげる。つまり、股関節を曲げる動きをしてもらい、腰痛を持っている人とそうでない人で動きを比較した。  

その結果、腰痛持ちの人は、股関節の動きが乏しく、その分、腰が動きやすくなっていたという結果が出た。  

なぜ、股関節が硬いと腰痛になりやすいのか? 

また、腰痛持ちの人はなぜ股関節が硬いことが多いのか? それを考えてみよう。  

そのためには、まず「かがむ」と「しゃがむ」の違いについて考えることがヒントとなる。  

「かがむ」と「しゃがむ」は全く違う  

この2つは、実は全く違うものである。  

私たちが床にあるものを拾うとき、「かがむ人」と「しゃがむ人」がいる。

「かがむ」は漢字で「屈む」となり、英語では「Bend(曲げる)」となる。

一方、「しゃがむ」は漢字で「踞む」となり、英語では「Squat」となる。  

「かがむ」は、腰を曲げて低い体勢になる。

だが、「しゃがむ」は漢字や英語が示している通り、「蹲踞(そんきょ)の姿勢」のように腰を落として、低い体勢になる。

つまり腰は曲げない。  

腰に良いのは、どちらだろうか? 

当然、腰を曲げない動作のほうが負担が少ない。

つまり、「しゃがむ」ほうが腰に負担のかからない理想的な動作なのだ。  

ところが、「しゃがむ」ためには、腰ではなく股関節を曲げる必要がある。

そこで、冒頭の股関節の話とつながってくる。  

股関節が硬い人は、「しゃがむ」ことを自然と避けるケースが多い。

そのため、股関節ではなく代わりに腰を曲げて「かがんで」しまうのだ。

それが何百回も続けば、当然、腰の負担が増えてくるのは想像できるだろう。


股関節を柔らかくするハムストリングスのストレッチ  

では、股関節が硬い人は何が原因だろうか?  

股関節の周りには、たくさんの筋肉がついている。

その中で股関節を曲げるのに関わっているのは、「ハムストリングス」と呼ばれる太ももの裏の大きな筋肉だ。  

たとえば、立った状態から膝を伸ばしたまま、手先を足の指につけようとしてみてほしい。

ハムストリングスが硬い人は、手が足の指につかないで、太ももの裏が突っ張るはずだ。  

そして、その姿勢を鏡で見ると、股関節が曲がっておらず、その分、腰が丸く曲がっているに違いない。

ではここで、股関節が硬くなってしまう最大の原因であるハムストリングスのストレッチ方法を紹介しょう。   

①椅子に背筋を伸ばして座る。 

②そのまま体を前に持って行き、足首を両手で掴む。 

③足首を掴んだまま、お尻をゆっくりと椅子から離す(この時点では膝は曲がっていて構わない)。 

④足首を掴んだまま膝を伸ばす。

この時に太ももの裏のハムストリングスが伸びる。 

⑤膝がそれ以上伸びない状態で15秒ほど数え、その後ゆっくりと膝を曲げて椅子に座る。 

⑥これを3セット、できたら1日に2〜3回、時間をずらして行う。  

ハムストリングスが今よりも柔らかくなれば、股関節がもっと使えるようになり、それは腰部の負担を減らし、腰痛を改善できる手助けになるかもしれない。

「しゃがむ」動作が苦手で腰痛がある人は、ぜひ今日から<股関節>を意識してみよう。  

腰痛の方は股関節まわり・お尻の部分が硬くなってることが多いようです。


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