STAP細胞ラプソディー


【SYNODOS】

STAP細胞をめぐる「流言」を検討する/粥川準二 / ライター・編集者・翻訳者 

http://synodos.jp/science/16617


この問題についてはいろんな場所で「正しかった」とか「やはり間違っていた」とかさまざまに言われている。

専門外の素人にはとても分かりにくい議論だ。

この記事は「小保方は間違い」派の人が書いているが、読めばわかるがかなりややこしい。

もっともらしいことを言っているようだが、結局論点をずらしている。


この事件の最大の問題点は

「素人には分かりにくい専門性の高い研究をめぐる事件だったにもかかわらず、

すべてのメディアが(ほんとに全て)”小保方は悪いやつ”という報道を執拗に繰り返していたこと」だ。

公平性などみじんもない報道姿勢だった。


ご丁寧に記事中に書いてあるが

「根拠が不確かでありながらも広がってしまう情報」が流言で「政治的な意図を持ち、相手を貶めるために流される情報」を”デマ”だというのなら、実際に意図的にたくさんの記事が書かれ番組が放送された事実から考えて”なんとなく広がってしまった”流言ではなく、ハッキリ意図的に行われた”デマ報道”だったということ。


どのような政治的な意図があったのかは知らないし、実験が正しいものだったのかどうかも定かではないが、それは本質的にはどちらでも構わない。

デマを垂れ流したという事実について報道機関は謝罪と反省をしなければならないと思う。

自殺者まで出ている以上、知らん顔してほとぼりが過ぎるのを待つというのは倫理的に許されないことだ。


そういう目で見るとこの記事はマスコミ擁護の提灯記事に過ぎないということがわかる。

物書きを職業にしている以上、そのような態度をとっておいた方が仕事にありつける可能性が高いのかもしれないが、あさましいことである。



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