後頭部の頭痛
ひとくちに「頭痛」といっても、さまざまな症状があります。
こめかみが痛かったり、頭のてっぺんが痛かったりすることもあるでしょう。
近頃では「後頭部がズキズキ痛む頭痛」という症状もあるようです。
そんな後頭部の頭痛には、どのような原因や対策法があるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
後頭部の頭痛 :ズキズキと痛む原因って?
ズキズキ・キリキリとした痛み…「後頭神経痛」
後頭部の真ん中付近から頭頂部にかけて、左右1本ずつある神経を「後頭神経」といいます。
ストレスによって筋肉が緊張したり収縮したりすると、喉頭神経を刺激して頭痛を引き起こします。
・後頭部にズキズキ、キリキリした痛みを感じる
・雨が降る前に痛みを感じる
・耳の後ろ側に痛みを感じる
このような症状がみられれば、後頭神経通かもしれません。
首筋を温めて凝りをほぐしたり、後頭部を冷やしたりするなどして炎症を抑えましょう。
痛む部分をマッサージするのも効果的です。
しめつけられるような痛み「緊張型頭痛」
緊張型頭痛は、首や肩の筋肉が緊張して血流が悪くなることで生じる頭痛です。
首や肩の筋肉が緊張すると、血流が悪くなり、疲労性物質が溜まっていきます。
この疲労性物質が溜まると、血管が拡張し周囲にある神経を刺激して痛みが出ます。
・後頭部から頭全体にかけて痛む
・ギュッと締め付けられるような痛み
・ズキズキとした痛み
筋肉のこりをほぐし、血流をよくすることで症状は緩和します。
デスクワークの人は姿勢を正しくすること、こまめに休憩をはさみストレッチをとることを心がけましょう。
また、入浴やストレッチも効果的です。
ハンマーで殴られたような痛み「くも膜下出血」
くも膜下出血は、後頭部をハンマーで殴られたような激しい痛みを感じます。
あまりの痛さに嘔吐することもあるほどです。
くも膜下出血は脳内の血管の一部が破れ、出血を起こした状態です。
命にかかわることがあるため、救急車を呼び、治療をすばやく受ける必要があります。
救急車を待っている間は、できるだけ安静にして呼吸を整えましょう。
脳内に出血が起きているので、動かすことは危険です。
ほかにも急に後頭部に痛みを感じる場合は、脳出血や脳卒中も疑われます。
手足が思うように動かない、目がよく見えない、思うように話せないなどの症状があります。
後頭部の痛みを「ただの頭痛」と放置しておくのは危険です。
できるだけ早く病院で診察してもらいましょう。
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