偏頭痛の痛みを和らげるには!?
偏頭痛の痛みを和らげるには「緑色の光」が効果的!?(ハーバード大学)
偏頭痛が起こす症状の1つとして、「光へ敏感」になってしまうというものがありますが、世界の人口の約15%もの人がこの悩みを抱えているそう。
でも、緑色の光やグリーン系のレンズを使ったサングラスが、そんな悩みを解決してくれるかもしれません。
青は痛みが増し 緑は和らぐ
これはハーバード大学医学部と、ベス・イスラエル・ディコネス・メディカルセンターの共同研究で明らかになった研究結果。
「Harvard Medical School」によれば、69人の偏頭痛患者に、白、青、赤、こはく色、緑のライトを光の強さを変えて浴びせるという手法で調査を行ったところ、青い光では症状が悪化、弱い緑色では光に対する敏感さ(羞明=さめい)が大幅になくなったと発表されています。
「羞明自体は身体の自由を奪うようなものではないが、光に耐えられないことが生活をむずかしくしている」と、研究を率いたRami Burstein教授。
「80%以上の偏頭痛発作が光に対して過敏なことと関連があり、それによって悪化している。
このため、症状を訴える人の多くは仕事や家族、日々の活動から離れ、暗闇でじっとしていることを好む」と説明しています。
また、明るいオフィスなどの強い光では約80%の人が頭痛の症状を持っていたそう。
しかし、緑色のライトの下では悪化せず、むしろ痛みが和らいだと約20%の人が回答。
ちなみに5年前、盲目の偏頭痛患者に対してBurstein教授が行った研究でも、青い光で痛みが増したという結果に。
動物実験でも同じ結果に
では、なぜ緑色がいいのでしょう。
同大学によると、チームは動物実験を実施。
光を目から大脳皮質に届ける、視床のニューロンを調査しました。
この時、青と赤の光が網膜と大脳皮質両方で大きな反応を見せ、緑は小さい反応だったそうです。
同教授らは現在、グリーンの光を放つ安価な電球や、緑色の光だけを通すサングラスの開発に取り組んでいるのだそう。
薬を飲まずにあのつらい痛みからさよならできるんだったら、とてもうれしいですよね。
日本でも緑色のライト、販売はしていますが家庭向きではないかも…。
しばらくは、グリーンのサングラスをかけて効果のほどを試してみては?
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