手足が冷たい、歩かない、日光を浴びていない人は要注意!
厳冬&日照不足の今年の冬は、「温活」で負のスパイラルを解消
女性の健康力向上を通した社会の活性化への貢献を目指す『ウーマンウェルネス研究会 supported by Kao』(代表:対馬ルリ子/産婦人科)では、首都圏在住の20 代~50 代の男女893 人(男性:445 名/女性:448 名)を対象に、「冷え」と「ストレス」に関する意識調査を実施いたしました。
調査の結果、冬(12月~2月)に身体の「冷え」が気になる人は全体で約6 割、女性の場合は約8 割にも及ぶ結果となりました(グラフ(1))。
また、「日常的にストレスを感じている」女性は約8 割にものぼり、「冷え」と「ストレス」の両方を感じている女性は約7 割にも及んでいます(グラフ(2))。
「冷え」と「ストレス」が重なる人は、「手足が冷える」「日光を浴びない」「歩かない」 ―――――――――――――――――――――――――
同調査で、日頃の生活習慣について質問したところ、「冷え」と「ストレス」両方を感じている女性は、いずれも感じていない女性と比べて、日光を浴びる時間と歩行時間のいずれも短いことがわかりました(グラフ(3)(4))。
また、身体に「冷え」を感じる部位として、身体の末梢部分の足先、手・指先を挙げています(表(1))。
■「冷え」と「ストレス」の密接な関係
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現代人の「冷え」について警鐘を鳴らす東京有明医療大学 教授 川嶋朗先生は、「冷え」と「ストレス」の関係を指摘しています。
『「冷え」と「ストレス」は密接な相互関係があります。
身体が冷えると、放熱を防ぐために交感神経が働き末梢の血管が収縮するので手足が冷たくなります。
身体は交感神経が優位になるとリラックスできず、緊張状態が続いてしまいます。
また、ストレスを感じた時にも交感神経が働いて、末梢の血管が収縮し血流が低下するため、身体の末端部分に冷えを感じるようになります。
冷えている時もストレスを感じている時も、ともに交感神経が働いて血めぐりが滞り、手足が冷たくなるのです。』
また、川嶋先生は日光を浴びる時間と歩行時間の調査結果について『日光を浴びると幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが増えます。
また、歩行で手足の筋肉を動かすと血めぐりが良くなります。
つまり、日光を浴びず、歩行時間が短い人ほど「冷え」も「ストレス」も感じやすくなるのです。』 表(1) 冷えを感じる部位(n=303)
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1 足先(68.6%)
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2 手・指先(61.4%)
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3 下半身全体(24.8%)
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4 おなか(24.1%)
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5 膝下(22.8%)
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6 背中~腰(20.8%)
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7 肩(12.2%)
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8 首(11.6%)
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9 全身(8.9%)
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10 顔(5.6%)
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■冬は「冷え」と「ストレス」のスパイラルが加速する季節
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【1 年で最も不調で気分が落ち込みやすいのは「冬」】
今回の調査で、男女ともに、冬は1 年のうちで最も身体の不調(身体が重い、頭が重い、気分がすっきりしないなど)を感じやすく、最も気分が落ち込みやすい季節であると感じていることもわかりました(グラフ(6)(7))。
【冬に「冷え」と「ストレス」が加速する3 つの要因】
【1】日照時間の減少
太陽の光を浴びると多く分泌されるといわれる幸せホルモン「セロトニン」は、日照時間が短くなる冬になると分泌が減少します。
そのため、夏に比べて冬の方が不安な気持ちになったり、落ち込みがちになり、精神的なストレスによるダメージを受けやすくなります。
<この秋・冬は平年に比べて日照時間が約20%も少なかった!>
今シーズンの秋から冬にかけては、例年に比べ全国的に日照時間が短かかったことが気象庁より発表されています。
首都圏(1 都6 県と山梨県)の、9 月10 日から11 月8 日までの60 日間の平均日照時間は平年の83.75%で、日照時間が例年よりも約2 割も少ないことがわかりました。
都道府県日照時間平年比
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茨城県(水戸) 257.9h 97%
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栃木県(宇都宮) 233.6h 89%
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群馬県(前橋) 252.7h 86%
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埼玉県(さいたま) 216.3h 82%
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千葉県(千葉) 212.6h 83%
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東京都(東京) 192.5h 77%
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神奈川県(横浜) 202.4h 76%
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山梨県(甲府) 239.0h 80%
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平均 83.75%
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出典:気象庁 首都圏の日照時間平年比 (9 月10 日から11 月8 日までの60 日間)
【2】厳しい寒さ
冬の寒さで交感神経が優位になり、末梢の血管が収縮するため、手足が冷えやすくなると同時に、リラックスできずストレスを感じやすくなります。
また、身体が冷えると幸せホルモン「セロトニン」とやる気ホルモンと呼ばれる「ドーパミン」を作る酵素が減り、分泌が減少します。
<今シーズンは厳冬の予測が>
気象庁の発表によると、この冬は、ラニーニャ現象の影響で、西日本を中心に厳しい寒さになると予想されています。
【3】室内外の寒暖差
温かい室内と冷たい空気の室外との温度差で自律神経のバランスを崩しやすくなり、心身ともに「冷え」と「ストレス」を感じやすくなります。
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■「温活」で冷えた心と身体をリセットしよう
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~まずはリラックス。
そして、身体を外から&中から温める~
「冷え」と「ストレス」のスパイラルを断ち切るためには、身体の内側、外側の両方から温める「温活」が有効です。
川嶋先生は、『「温活」で自律神経を整え血めぐりを良くすると、冷えが解消するのはもちろん、代謝や免疫力も向上します。
また、身体が温まると、“幸せホルモン”のセロトニンやエンドルフィン、“やる気ホルモン”のドーパミンの分泌が増えて、幸せな気持ちを感じやすくなります。』とコメントしています。
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