「運動後の危険な行動」4つ
くぅ〜最高!でも汗をかいた後のビールはNG「運動後の危険な行動」4つ
真夏の突き刺すような日差しも和らぎ、過ごしやすい日が増えてきましたよね。
“今こそ運動の秋!”ですが、きちんと運動のルールをわかっていないと思いがけない事故になることも……。
今回は、管理栄養士の筆者が、“ついやってしまいがちな運動後のNG行動”をご紹介いたします。
■運動直後NG1:入浴で脂肪燃焼効果ダウン
一生懸命運動をして汗をかいたあとは、キレイさっぱり汗を流したいですよね。
しかし、運動直後にお風呂に入ると、十分に脂肪が燃焼できなかったり、筋肉疲労を起こしたりする可能性があるのです。
運動中は体温が上昇し、体に蓄積されている中性脂肪が燃焼されます。
そしてその脂肪燃焼効果は運動直後も多少ながら続きます。
その間に低温のシャワーやお風呂に浸かって体が冷やされると、脂肪燃焼効果はダウン!
これはもったいないですよね。
では、熱いお風呂ならOKかというと、そうでもありません。
運動している時は使っている筋肉に血液が集まり、筋肉に酸素を供給したり、疲労物質である乳酸を排泄したりしています。
そして運動直後も同様の働きをしています。
それなのにお風呂で全身を温めてしまうと、血液が分散して疲労物質の排泄がうまくできず、疲れをためてしまうことになるのです。
また、心臓に大きな負担がかかるのは運動だけでななく、入浴も同じ。
運動直後にお風呂に入れば、心臓の負担がダブルになりますよね。
運動後は、タオルで汗をしっかりふき取り、30分以上体を休めた後に、38度くらいの、ぬるめのお湯に浸かるといいですよ。
■運動直後NG2:サウナで脳梗塞の危険が
「お風呂がダメならせめてサウナでサッパリしたい!」と思う方もいらっしゃるでしょうが、やはりサウナもオススメできません。
サウナは70度から100度前後の熱気の蒸し風呂。
通常の入浴と同様、心臓に負担をかけます。
さらに、運動で汗をかいて体は脱水状態になっており、サウナでまた汗をかけば、体はカラカラになります。
脱水状態は、ひどい場合は脳梗塞や意識不明の重体になることだってあるのです。
運動後は水分をしっかり摂って体を休め、かけ湯をしてから10~15分程度サウナに入れば、疲労回復が期待できます。
■運動直後NG3:空腹まかせの食事で体脂肪が蓄積
運動をして体を動かすと、お腹が減りますよね。
しかし、動いて燃焼したからといってすぐに食べると、せっかくの運動が台無しになってしまいます。
運動をした後は、体から成長ホルモンが多く分泌されます。
この成長ホルモンは、筋力アップや脂肪燃焼に働きかけるホルモンでもありますが、成長ホルモンが分泌されているときに食事をすると、体脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。
また、成長ホルモンは空腹だとより分泌されやすいのですが、運動直後に食事をして血糖値が高くなると、成長ホルモンの分泌が減ってしまいます。
せっかくエクササイズしたのにその効果が落ちるのは残念なことですよね。
運動直後は、筋肉の栄養源となるたんぱく質やアミノ酸、疲労回復に効果的なクエン酸などの栄養素を含む、カロリーの低い食べ物で空腹をしのぎ、食事は運動後1~2時間くらい空けてから食べるといいですよ。
■運動直後NG4:冷えたビールは脱水症状に
汗をかいたあとのビールは格別においしいですが、運動直後は、当然ですがオススメできません。
汗をかいて脱水した体内に、脱水・利尿作用のあるお酒を摂取すれば、さらに脱水状態は加速。
また、運動直後は空腹になり、空腹時のお酒は吸収されやすく、酔いがまわりやすくなってしまいます。
運動直後の飲酒は避け、体を休めてお風呂に入り、食事をしてからゆっくりお酒を楽しむのが体に負担の少ない飲み方です。
いかがでしたか?
今回は運動直後に避けたいNG行動4つをご紹介いたしました。
軽いストレッチやクールダウンも体を休めることに入ります。
激しい運動のあとこそ、筋肉をしっかりほぐす時間を作ることが重要となります。
くれぐれも無理のない程度に体作りをしてくださいね。
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