3分間もしくは30m歩けなくなったら…
腰痛手術のタイミング「3分間もしくは30m歩けなくなったら」
日常生活で耐え難い痛みや痺れが長期間続き、運動療法やコルセットなどの保存治療に改善効果がなかったり、症状は比較的軽くても仕事や趣味を行えない
──それが手術を行うタイミングとなる。
足が痛くて3分間もしくは30m歩けなくなったら私は手術を勧めています。
ただし、腰痛の手術で知っておくべきなのは、「完全には治らない」ことだ。
手術さえすればすべての症状が改善すると考えがちですが、実は100%の回復は難しい。
背骨の手術は神経そのものを治すのではなく、神経機能の回復をサポートする手術です。
神経の回復具合は人によって異なり、9割治る人もいれば、3割という人もいます。
私の経験では約7割の症状が改善します。
雑誌や新聞などによく掲載される手術件数ランキングは、手術が多く慣れている施設の目安にはなりますが、本当に適切なタイミングと術式で手術している施設かどうかはわかりません。
合併症の発生頻度もランキングには反映されません。
地域の開業医の先生がたは、手術を行う病院のやり方や治療結果をよく見ていて、信頼できる病院を勧めてくれるケースが多い。
手術を受ける施設に迷ったら、開業医の助言を求めてみましょう。
0コメント