緊張型頭痛とストレス
緊張型頭痛は、この一次性頭痛のひとつで、3割以上の人が一生に1度は経験すると言われています。
女性に多くみられます。
「重苦しく、締め付けられるような頭痛(片頭痛のような心臓の拍動に一致した痛みはない)」で「はちまきをしているような」、「帽子をかぶっているような」痛みと表現する方もいます。
後頭部や頭全体、両側のことが多く、前兆はとくになく、片頭痛のような嘔吐もありません。
持続時間は30分から7日間と幅があり、入浴や運動、飲酒により楽になることが多いと言われています。
緊張型頭痛の発症と増悪には、過労、睡眠不足、前かがみのうつむき姿勢、歯に関する異常などが関与することがありますが、最大の要因は心理社会的なストレスです。
学校、家庭、職場における人間関係に伴う不快・不安などが解決されずにストレスが持続して緊張している場合には、筋肉が緊張し緩まなくなり頭痛を感じるようになります。
(1)姿勢に注意をする、適当な枕を選ぶ、ぐっすり寝る、適度な休憩をとるなど日常生活の改善
(2)筋肉の緊張や不安を取り除く薬物療法
(3)自律訓練法などのリラクセーション
(4)認知行動療法(ストレスに適切に対処できるよう考え方や行動を変えていく心理療法)などを統合した心療内科的治療が必要になってきます。
なお、頭痛を治すため、薬を飲みすぎてかえって頭痛を起こしてしまう「薬物乱用頭痛」にも注意が必要です。
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